7月12日(土)に大人向けCAPワークショップが開催されました。
CAP(キャップ) とは?
Child(子ども) Assault(暴力) Prevention(防止)の略で、子どもへの暴力防止プログラムのことです。子どもたちには、同じくこの7月に3年生の児童を対象にCAPプログラムが行われます。
講師のNPO法人青い空のCAPスペシャリスト2名にお越しいただき、副校長先生のご挨拶ののちスタートしました。分かりやすい実演を交えながらの参加型体験学習プログラムで、14名の保護者が参加しました。
大人向けワークショップは、子ども向けワークショップの流れを教えてもらいながら、加害者・被害者・傍観者にならないよう、大人として、親として何ができるか考える貴重な機会となりました。
まず、「暴力ってどんなものがある?」の質問にグループで話し合い、身体~心理的なものなどあらゆるワードがでました。
ワークショップの実演
子どもにとって特に大切な3つの「権利」について学びました。
「安心」 「自信」 「自由」 に生きる3つの権利は、誰もが生まれながらにして持っているものです。
その大切な権利を守るために何ができるか、「いじめ、誘拐、性暴力」をテーマにしたロールプレイを通して、権利が脅かされる場合の具体的な解決方法について見せていただきました。
「いじめ」編
「友だちにカバンを持ってと強要されたら・・・」の劇では、相手の権利を奪わずに自分の権利を取り戻すにはどうしたら、という視点で何ができるか考えました。
「誘拐」編
子ども向けに紹介している護身術の例を教えていただきました。
「性暴力」編
知ってる人(家族や親戚含む)からの性暴力について、逃げることや(時間がたったとしても)別の大人に相談することの重要性について教えていただきました。
また、「相談」に対して「告げ口」は相手を困らせようと思って話すことで、相談とは別物だということも子どもに説明しやすい例だと思いました。
3つの権利が奪われたとき、CAPが提示する選択肢は
NO いやと言ってもいいよ
GO 逃げてもいいよ
TEL 誰かにお話ししてね
どうして「いやと言いなさい」「逃げなさい」ではないのか?子ども自身の選択肢にしていることが大事といったお話もありました。つい親として指示をしてしまいがちですが、言えないことで罪悪感を感じることもあるとのことで、子どもが選択できることが重要だと分かりました。
参加者ロールプレイでは、子どもと大人のセリフに分かれて、子どもがどんな気持ちになるか、体感してみました。
子ども 「上履きかくされていやだった」に対し、「いやって言いなさいよ 」ではなく「◯◯ちゃんは上履きがなくなっていやだったんだね」と気持ちに寄り添う共感が大事なのだと学びました。
また、忙しくてすぐに話を聞けない時は、いついつにまた教えて、と約束し必ず聞くことが大事だと学びました。
聞くことで、たとえ問題が解決しなくても、共感によって心や気持ちが軽くなるとのお話があり、解決策を考えるよりもますば子どもの話を聞こうと思いました。
最後に、自尊感情をはぐくむことで、他人も大事にし人権意識を高めることにつながるとお話いただき、子どもたちにもCAPプログラムを通じて自分も他人も大切な存在であることを学んでもらいたいと思いました。
NPO法人青い空の講師の皆さま、企画いただいた文化委員の皆さま、有意義な時間をありがとうございました。
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