品川区立第四日野小学校PTAのブログです

2023年10月7日土曜日

9/23(土)「性教育」親子講座 ~親子で話そう 性のはなし~


9/23(土)に「性教育」親子講座が開催されました。その講座の様子をレポートさせていただきます。






今回講師としてお話いただいたのは土屋 麻由美 先生。
(以下HPより抜粋)
「うまれること・育てること・自分を大切にするということ」を大切に、自宅出産の介助や母乳育児・性教育を中心に活動。
性教育は生まれたときから始まると、幼児期からの親子講座を中心に、小~高等学校、子どもに関わる大人向け講座でも講師を担当する。
認定 NPO 法人ピッコラーレでは、妊娠にまつわる困りごとの相談や子どもや若者の居場所での性についての相談や啓発活動も行っている。


低学年の部と高学年の部、2部制に分かれて子ども42名、大人54名の合計96名が参加しました。

前半の低学年の部では男性と女性の身体の違いについて、分かりやすいイラストの紙芝居でお話いただきました。




”命のもと”を身体の成長とともに作り出せるようになることを子どもたちと対話型でご説明いただき子どもたちも自然と先生のお話がすーっと入っている様子でした。

人が生まれてくることのお話では、精子と卵子の出会いからお母さんのおなかの中で成長していく様子、誕生までをおなかの中の赤ちゃんの人形を用いることで実際の大きさもイメージしやすいようご説明いただました。





米粒サイズだった赤ちゃんも3カ月になるとこのぐらいの大きさになります。




お母さんが胎動をかんじはじめるのはこれくらいの大きさになります。




さらに、おなかの中で大きくなった赤ちゃんが誕生するまでのお話では、陣痛に耐えながらお母さんと赤ちゃんの頑張りで生まれてくる様子の説明を真剣に聞く子どもたち。赤ちゃんが無事に生まれてきた場面では子どもたちの笑顔も見られました。



また、帝王切開という手術での出産方法にも、子どもたちはしっかりと耳を傾けてました。

プライベートゾーンのお話では、「自分の身体を大事にしていますか?」という先生の問いかけに「うーん」と考え込む子どもの様子も。
自分の身体は自分のものなので、自分で観察したり触れたりするのは良いけれど、『場所や状況を考えて行わないといけない』ことを教わっていました。
また『知らないひとだけでなく知っているひとにも身体をさわられて嫌だなと感じることがあって誰かに話しづらいなと思ったとしても、おうちの人や学校の先生など自分にとって話しやすい大人の誰かに話して助けてもらうことが大切』というお話をしていただきました。
自分の身体は大切であって、守られるべき存在であるということが先生からのメッセージで伝わってきました。



後半の高学年の部では低学年の部のお話を軸に、より深くお話いただいたテーマがいくつかありました。
さすが高学年の部、皆落ち着いてじっくり先生のお話を聞いていたのが印象的でした。



思春期の身体の変化の一つである月経や射精のメカニズムや、出産だけではなく流産や死産もあること、自分の身体を大切にすることについても、かなり深い内容をお話いただきました。

保護者の質問タイムでもさまざまなお話をしていただきました。
日本の学校での性教育は世界的にも遅れをとっている状況です。ようやく令和5年から文科省で ”生命 (いのち) の安全教育” がスタートしたがまだはじまったばかりで整っていないため、家庭や学校の教育以外での性教育が大切であること。
「自分の身体はこう守れるんだ」
「自分の身体も他人の身体も、大切にしないといけないんだ」
と繰り返し伝えていかないと、なかなか、自分ごととして捉えられず、被害を受けてもそれすら気付かなかったり、対処できないままになってしまうことも。

正しい性の知識がない状況で思春期に入り親には話せないからと・・・、友達同士で間違った解決方法に走ったり、ネットの情報をもとに自己解決しようとしたりすることは非常に怖いことです。日ごろから性について親子で話せる環境を作る、親に話したら助けてもらえるんだと子どもに思わせることがとても重要であると感じました。まずは先生もお話されていらっしゃったことで、地域で起きた犯罪情報に関して自分に起きたらどうする??と当事者意識に立ってみて子どもと話してみることからはじめてみようと思います。


保護者のみの質問タイム中には、子ども達は塗り絵をしたり、校舎お別れイベントで使用した、巨大な紙、スタジオペーパーにお絵描きをしたりと、思い思いに楽しい時間を過ごしていました。

また、CSボランティアの皆様による折り紙教室も同時開催され、大盛況でした!




土屋先生、CSボランティアの皆さまこの度はありがとうございました。




四日野PTA広報