10月27日の月曜日で、約一か月お世話になった教育実習の先生とお別れをすることになる二年生。
「ありがとう」の気持ちを伝えたい!
ということで、24日(金)の五時間目に、完全にサプライズのお別れパーティーを開催しました。
このパーティーの、クラス目標は、ズバリ「先生を泣かすこと」。
五時間目の前、はげみの時間に、何も知らない教育実習の先生が、絵本の読み聞かせをする声を廊下越しに聞きながら、彼らの計画が無事に成功することを祈ります。
日直さんの「これで、昼のはげみを、終わります。ありがとうございました」の声に、「ありがとうございました」と唱和した途端、いきなり全員が立ち上がり、一斉に動き出しました。
机を教室の後ろに押す子、黒板に模造紙を張ろうとする子、椅子を円に並べようとする子……。
何も知らない先生が一人、目を白黒させていました。
どうやら席順はあらかじめ決めていたようですが、行き違いがあったようで、数か所で言い争いが始まりました。
いきなり計画がとん挫するのか、と肝を冷やしましたが、何とか解決してほっと胸をなでおろしました。
先生は大いに驚いていたので、サプライズ作戦はまずは成功です。
開会の言葉を忘れてしまった担当者に、みんなが耳元でセリフを教えていました。
みんなで助け合う、二年生の良いところが光ります。
開会宣言の後、みんなが立ち上がります。
目的地は校庭。なぜか、リレーが式次第に入っていました。
浮足立ちつつも、一路校庭へ。
チームが発表され、列に並びます。
半周かな、と思ったら、なんと一人一周でした。
先生も四番チーム(青チーム)のアンカーとして走ることになりました。
バトンの受け渡しも、運動会の時よりも心なしかうまくなっていました。
先生も走ります。
一回戦後、多くの「もう一回!」の声に、担任の先生のGOサインが出て、二回戦も行われました。
二度の力走を終えると、靴箱へと移動しました。
興奮でわさわさしていましたが、「他のクラスはまだ授業中ですよ」という担任の先生の一言に、しんと静かになりました。
このあたり、以前の公園紹介の時よりも確実に成長しています。
教室に戻ると、ばくだんゲームが待っていました。
ばくだんゲームとは……。
みんな大好き某妖怪アニメの音楽に合わせてボールを回し……
音楽が止まった時にボールを持っていた人に、先生があらかじめホワイトボードに書いておいたものが好きか嫌いか、その理由を言います。
何が書かれているかは、先生しか知りません。
その答えを聞いてから、それが何かを知らされ……全員で大爆笑する、というゲームです。
しばらくすると、ボールが二つに増やされました。
しかも、回り方は左右逆なので、ボールが混戦することもしばしば。
当たりたくて、ボールをキープしようとする子も出て、ブーイングも起こります。
教育実習の先生も、見事に当たりました。
騒がしいせいか、楽しそうに見えたのか、教室のカメもずっとこんな感じでした。
ゲームが終わった後は、みんなが書いた作文を、代表の生徒が二人、読み上げました。
全員の分をまとめたものは、先生にプレゼントされました。
その後、全員で(尾崎紀世彦さんのものではない)「またあう日まで」を歌いました。
歌の途中ですすり泣く声が混じり始めます。
子どもたちに交じって、先生もハンカチで目元を押さえました。
本日の目標、「先生を泣かせる!」は無事達成です。
最後に、先生からのお言葉を頂きました。
二年生に語り掛ける言葉の端々に、担任の先生の影響を感じました。
これでおしまい、といった空気が流れる中、突然先生があるものを手にして取り出します。
なんと、先生から、お手製のお花のメダルのプレゼントがあったのです!
しかも、一人一人にメッセージが書かれたものでした。
名前を呼ばれて、首に下げたお花の裏を、席に戻って読む子どもの横顔は、とても嬉しそうでした。
終わりの言葉で楽しかったパーティーは終了です。
みんな満足そうでした。
司会の「これでお別れ会を終わります」と相前後して、五時間目終了のチャイムが鳴りました。
時間ぴったりに終わらせることが出来るとは思いませんでした。
楽しい時間を、計画通りに、時間通りに終わらせることは、大人でもそう簡単ではありません。
それをやってのけた彼らに、心の中で拍手を送りました。
こうやって成長する様子を間近で見ることの出来るのは、広報委員の役得だなぁとしみじみ思いました。
今回も快く取材を許可して下さった先生に、この場を借りて感謝したいと思います。
ありがとうございました。