「ありがとう」の気持ちを伝えたい!
ということで、24日(金)の五時間目に、完全にサプライズのお別れパーティーを開催しました。
このパーティーの、クラス目標は、ズバリ「先生を泣かすこと」。
五時間目の前、はげみの時間に、何も知らない教育実習の先生が、絵本の読み聞かせをする声を廊下越しに聞きながら、彼らの計画が無事に成功することを祈ります。
日直さんの「これで、昼のはげみを、終わります。ありがとうございました」の声に、「ありがとうございました」と唱和した途端、いきなり全員が立ち上がり、一斉に動き出しました。
机を教室の後ろに押す子、黒板に模造紙を張ろうとする子、椅子を円に並べようとする子……。
何も知らない先生が一人、目を白黒させていました。
どうやら席順はあらかじめ決めていたようですが、行き違いがあったようで、数か所で言い争いが始まりました。
いきなり計画がとん挫するのか、と肝を冷やしましたが、何とか解決してほっと胸をなでおろしました。
先生は大いに驚いていたので、サプライズ作戦はまずは成功です。
開会の言葉を忘れてしまった担当者に、みんなが耳元でセリフを教えていました。
みんなで助け合う、二年生の良いところが光ります。
開会宣言の後、みんなが立ち上がります。
目的地は校庭。なぜか、リレーが式次第に入っていました。
浮足立ちつつも、一路校庭へ。
半周かな、と思ったら、なんと一人一周でした。
先生も四番チーム(青チーム)のアンカーとして走ることになりました。
バトンの受け渡しも、運動会の時よりも心なしかうまくなっていました。
先生も走ります。
一回戦後、多くの「もう一回!」の声に、担任の先生のGOサインが出て、二回戦も行われました。
二度の力走を終えると、靴箱へと移動しました。
興奮でわさわさしていましたが、「他のクラスはまだ授業中ですよ」という担任の先生の一言に、しんと静かになりました。
このあたり、以前の公園紹介の時よりも確実に成長しています。
教室に戻ると、ばくだんゲームが待っていました。
ばくだんゲームとは……。
みんな大好き某妖怪アニメの音楽に合わせてボールを回し……
音楽が止まった時にボールを持っていた人に、先生があらかじめホワイトボードに書いておいたものが好きか嫌いか、その理由を言います。
何が書かれているかは、先生しか知りません。
その答えを聞いてから、それが何かを知らされ……全員で大爆笑する、というゲームです。
しばらくすると、ボールが二つに増やされました。
しかも、回り方は左右逆なので、ボールが混戦することもしばしば。
当たりたくて、ボールをキープしようとする子も出て、ブーイングも起こります。
教育実習の先生も、見事に当たりました。
騒がしいせいか、楽しそうに見えたのか、教室のカメもずっとこんな感じでした。
ゲームが終わった後は、みんなが書いた作文を、代表の生徒が二人、読み上げました。
全員の分をまとめたものは、先生にプレゼントされました。
その後、全員で(尾崎紀世彦さんのものではない)「またあう日まで」を歌いました。
歌の途中ですすり泣く声が混じり始めます。
子どもたちに交じって、先生もハンカチで目元を押さえました。
本日の目標、「先生を泣かせる!」は無事達成です。
最後に、先生からのお言葉を頂きました。
二年生に語り掛ける言葉の端々に、担任の先生の影響を感じました。
これでおしまい、といった空気が流れる中、突然先生があるものを手にして取り出します。
なんと、先生から、お手製のお花のメダルのプレゼントがあったのです!
しかも、一人一人にメッセージが書かれたものでした。
名前を呼ばれて、首に下げたお花の裏を、席に戻って読む子どもの横顔は、とても嬉しそうでした。
終わりの言葉で楽しかったパーティーは終了です。
みんな満足そうでした。
司会の「これでお別れ会を終わります」と相前後して、五時間目終了のチャイムが鳴りました。
時間ぴったりに終わらせることが出来るとは思いませんでした。
楽しい時間を、計画通りに、時間通りに終わらせることは、大人でもそう簡単ではありません。
それをやってのけた彼らに、心の中で拍手を送りました。
こうやって成長する様子を間近で見ることの出来るのは、広報委員の役得だなぁとしみじみ思いました。
今回も快く取材を許可して下さった先生に、この場を借りて感謝したいと思います。
ありがとうございました。
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