品川区立第四日野小学校PTAのブログです

2024年12月1日日曜日

11/28 給食試食会・学校保健委員会

 11月28日(木)過ごしやすい気温の中、4階多目的室にて開催された給食試食会・学校保険委員会には、27名の保護者が参加し、保健主任山崎先生の司会で11時半からスタートいたしました。


【給食試食会】

午前は、学校給食について栄養士高田さんより以下4点についてお話を伺いました。

  1. 本校の学校給食について
  2.  食育について
  3.  給食室について
  4.  本日の給食について


第四日野小学校では毎朝6時半には食材が納品され、約480食分の給食の準備が給食室にて始まります。全ての給食は品川区こだわりの厳しいルールに沿って作られています。

  • 基本的に全て手作り
  • 化学調味料は一切使用しない
  • 塩分は1食3g以下
  • バナナ、缶詰の果物を除き全て国産の食材を使用
  • 食肉加工品や練り物は不必要な食品添加物がないものを使用
  • 品川区で使用許可されている冷凍食品は3つのみ(冷凍豆腐・グリーンピース・白玉)


また、徹底した温度管理の元、食中毒の三原則「つけない」「増やさない」「やっつける」を徹底した安心安全な食事の提供はもちろんのこと、現在9名のアレルギー児童の安全を守るため、お盆の色を変え取り違いがないようにも配慮されています。ほかにも、年2回のセレクト給食、リクエスト給食、10月は読書週間に合わせ絵本に登場する料理にするなど美味しく楽しくいただく工夫がつまっていました。

家庭でも①一緒に買う ②作る ③食べる を通して食材のことを学び、食事のマナーを身につけ、生活リズムを整える食育を心がけられるといいですね。

品川区のホームページには給食のレシピも公開されているとのことなので、お子さんと話しながら一緒に作ってみても楽しいかもしれません。


興味深い栄養士高田さんのお話の後は、質疑応答の時間が設けられ、皆さん自身の給食の記憶から以下のような質問がありました。

 

1. 昔はソフト麺がありましたが、今はないのでしょうか? 

=> 麺は麺屋さんから取り寄せておりソフト麺は使用していないが、今後”昔の給食”として取り上げる事も検討中。もしかしたら12月以降に登場するかもしれません!


2. 昔はコーヒー牛乳やミルメークがありましたが、今はないのでしょうか? 

=> 品川区では食品添加物の観点から使用不可となっていますが、区によって方針が違うため出している区もあるそうです。


その後は給食の準備をし、栄養士さん調理師さん方の工夫がつまったメニューに一層感謝していただく事ができました。

昔を思い出し楽しい〜という声も聞こえてきました。

献立
五目チャーハン・しゅうまい・青菜のスープ・牛乳

毎日食事の前に給食係が一口メモを読んでいます。

食後は片付けとともにリサイクルのため牛乳パックを開き集めました。



【学校保健委員会】

午後からは以下5名の校医の先生方が来場くださり、保健委員会が開始されました。
  • 内科校医:宮原 寛先生
  • 眼科校医:栗原 泉先生
  • 歯科校医:阿南 啓子先生
  • 耳鼻科医:池 真理先生
  • 学校薬剤師:堀内 正子先生


まず、阿南先生から「歯の応急手当について」の講和があり以下のお話をうかがいました。

①学校における歯・口の怪我の発生状況
いつ:休憩時間、体育の授業、特別活動や課外授業中
どこで:小学生 校庭(1/3)教室(1/4)
            中学生 校庭(1/3)体育館(1/5)
            高校生 体育館(1/3)校庭(1/4)
どんな:人や物に衝突したり、転倒したりして顔面や顎を強くぶつける
特徴:特に球技が多い 男子に多い
*独立行政法人日本スポーツ振興センターの統計によると、小中高を合わせると年間数万人給付される怪我の中で歯・口が一番多い

②外傷発生時の対応
外傷発生時すぐの必要なチェック
1. 口腔の中を診る前に全身状態をみる
・口腔処置より優先する他部の損傷はないか判断する
・意識レベル、吐き気など

2. 出血に対しては、先ず止血処置

3. ある程度の損傷の把握

4. 受診する前に健康カードなどのチェック 

5. 問診、調査票、写真など記録する


③学校での対応

1. うがい:先ずは、口の中をきれいにします。 

2. 出血:出血がひどい時は、脱脂綿かガーゼを噛ませてください。

3. 根にさわらない:抜けた歯を乾燥させないように「保存液」(生理食塩水、牛乳など)に浸して、できるだけ早く歯科医院を受診させてください。


スライドでの説明では歯牙脱臼、埋入、骨折、脱離などの衝撃的な画像もご紹介いただき、以下の質疑応答が行われました。


1. 歯が折れた場合の治療は?

    => 部位により異なります。乳歯の場合は永久歯が生えやすいよう隙間を作る治療、永久歯の場合はインプラントなどの対応がかんげられます。

2. なぜ損傷した歯の保存液に牛乳が良いのはなぜでしょうか?

    => 具体的な根拠は不明ですが、抜けた歯の根元の膜を保護乾燥させないために、家庭ではすぐに牛乳に浸して歯科医院に受診してください。

3. 何か起きた場合、緊急救急外来か歯科医院はどちらに行くか何を基準に判断したら良いでしょうか?

    =>歯以外に損傷があったり、異常に出血が多い場合は救急へ、ぶつけたりちょっとした出血の場合は歯科医院へ。この場合、その時に歯に異常がなく見えても、実際は神経に影響があり追って歯が黒ずんだりぐらつく事もあるため、定期的に検査にいき経過を追う事がとても大切です。


その後は各校医の先生とグループに別れてそれぞれの分野についてお話を伺ったり質疑応答が行われました。

内科宮原先生のグループでは予防接種について、今年からフルミストという選択肢が増えた事で以前より気軽に接種しやすくなった点や、体温計の正しい測り方について伺っていました。

眼科の栗原先生のグループではタブレットなどの見過ぎによるコロナ後の近視増加についてお話がありました。ブルーライト予防などは意味がなく、徹底した時間管理(30分見たら30秒休憩する)が大事とのことでした。

ご自身も子育て中という薬剤師の堀内先生からはジェネリックの違いから歯の矯正費用や経験談による具体的なお話もうかがいました。


ミニ校庭ができてから校内での怪我が急激に増えているとのことで、先生方のお話を活かし体を動かしながらも安全と健康に気をつけて学校生活を見守れたらいいですね。

11時半から14時すぎまで、盛りだくさんの内容で大変学びの多い充実した1日となりました。普段は知ることのできない学校の取り組みを知り、子どもたちの環境を理解する良いきっかけとなりますので、ご興味のある方は是非来年ご参加ください。

企画いただいた文化委員の皆さんをはじめ、保健主任山崎先生、栄養士高田さん、そして校医の先生方には有意義な時間を提供いただきありがとうございました!

 



0 件のコメント:

コメントを投稿