今回著者は、低学年(1-2年)の実習と中学年(3-4年)の実習を取材してきました。
1-2年生
目標:衣服を着た時に水に入る事は、水着の時とは異なり、泳ぎ辛いという体験をします。
服を着ています。 |
<おおよその流れ>
9:00 体育館集合:先生のお話、準備運動
9:20 プールへ移動:シャワー、バディー確認
9:30 水着のままプールに入り、歩いたり、走ったりする
9:40 服を着て靴を履く
9:50 服を着た状態で、プールの中で歩いたり走る。
序章になるが靴をぬいで、胸元にもって浮いたり、服に空気を入れて浮く方法が紹介される。
10:05 服を脱いで荷物を片付ける。水をたっぷり吸い込んだ服の絞り方を実践する。
10:15 バディ確認
10:20 整理体操
10:25 終わりの挨拶、シャワー浴び
服を着たままプールの中で体を動かします。 |
3-4年生
目標:水に落ちた場合にどうやって自分の命を守るか、おぼれた人を見かけた場合にどのような行動をとるべきかを学びます。
先生の話では、おぼれた人を見かけたら、自分から助けに行かずに、まずは助けを求めることです。また、ペットボトルなど浮き具として使えるものをおぼれた人に投げて渡してあげるとのことです。通常助けられるには15分程度かかるため、水に落ちた人は、15分は浮いていなくてはならないということを学びました。衣服を着用した状態では、水の中では動き辛いが、浮力があるため、浮きやすいという解説がありました。
ペットボトルを胸元にもって浮く練習。 |
<おおよその流れ>
10:50 着替え
11:00 プールへの移動:シャワー、プールサイドで整列
11:05 先生方による寸劇:おぼれた人がいる場合の助け方について
11:15 水着のままプールに入り、体を動かしたり、歩いたり、走ったりする
11:20 服を着て靴を履く
11:30 服を着た状態で、体を動かしたり、歩いたり、走ったりする
デモンストレーション:服に空気を入れて浮く方法 、ペットボトルを持って浮く方法、ズボンを抜いでライフジャケットの代わりにする方法
11:35 ペットボトルを投げる練習(投げれるように、水を少し入れておく)
11:45 服を脱いで荷物を片付ける
11:50 ~ 12:15 水泳検定
水の中に入っている人にペットボトルを投げる練習。 |
3-4年生は、今年度プールの授業で一度も水泳検定を実施していないため、授業の後半は水泳検定を行いました。靴や服がプールに入ったことで予測通りに水が濁ってしまい、水中メガネをつけていても前があまり見えない状態で泳いだそうです。
実習を通じた気づき
助けが来るまで仰向けになって浮くことが一番大切ですが、そもそも仰向けになって浮くことができない子は、浮き具があってもとっさに仰向けなって浮くことができなかったように見えました(特に低学年)。学校の水泳の授業では、泳法なども学ぶ場であるため、毎回水難事故に関する訓練は行いません。そのため泳げない子どもには、まずは仰向きになって浮く練習する機会を、ご家庭でも設けるとよいかもしれません。
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